山陽小野田の焼野海岸に隣接する「宿泊研修施設きらら交流館」（山陽小野田市小野田、TEL 0836-88-0200）が4月、15周年を迎える。

焼野海岸を望む露天風呂

　2001年に開館した同館は宿泊・研修・温泉施設を備え、利用者は例年15万人を超える。市民の「憩いの場」として親しまれているほか、7月・8月のピーク時には九州、東京、東北など全国各地から宿泊者が訪れるという。管理運営業務は「富士商」（稲荷町）が行う。

　同館内の温泉は、トロン鉱石を使う人工温泉。同館の野村誠館長は「宿泊客の利用だけでなく、市内からの一般客も多い。リピーター率は70％を超え、回数券の購入も多い」と話す。

　露天風呂や海側の部屋からは「日本の夕日100選」に選ばれた焼野海岸に沈む夕日を一望することができ、竜王山のふもとに位置していることから野外活動を行う上での利便性が高いことも魅力という。

　宿泊施設は、和室7室と洋室4室を備え69人が宿泊できる。館内には、大研修室と小研修室2室のほか、調理実習室も備え、企業の会議やセミナー、食事会、法事などで利用されている。

　野村館長は「明るい笑顔をモットーに、来館者にとって居心地がいい空間の提供を心掛けている。1人1人に気を配り、毎日心を込めたあいさつでお迎えしている。アットホームな雰囲気が喜ばれており、交流館を大切に思ってくださるファンも多い」とほほ笑む。

　20周年に向けた課題については「認知を広げること。年間来館者数20万人超えを目指し、より良い空間づくりをしていきたい」とし、「施設だけでなく、焼野海岸一帯や竜王山の素晴らしさを発信していければ」と意気込む。

　開館時間は9時～22時（入浴は10時～）。月曜休館。

　4月3日は「きらら交流館春まつり」を開く。開催時間は10時～17時。シンガーソングライターyoukoさんのライブ（13時30分～14時30分、15時～16時）のほか、同館内の「レストランやけの」は全メニューを10％引きし、フライドポテト、たこ焼き、ギョーザ、ソフトドリンクは半額で提供する。