山陽小野田市の72歳男性が10月16日、長崎県で開かれた「全日本ボディビルディング選手権大会」(主催=全日本ナチュラルボディビルディング連盟)の70代以上の部で優勝した。
「メンズボディビルオーバー70」の部で優勝したのは、厚狭在住の矢田部立身さん。健康管理のため、64歳から「ASAトレーニングジム ZERO→1」(山陽小野田市鴨庄)で本格的な筋トレを始めた。鍛え始めて5カ月で同大会に初出場。2014は3位、2015年は2位と徐々に順位を上げ、今回悲願の金メダルを勝ち取った。
矢田部さんは2~3時間のトレーニングを週5回行っている。大会3カ月前からは炭水化物を減らし、鶏の胸肉やササミをメインにした食事で減量したほか、自宅の庭や日焼けマシンで体をこんがりと焼いて「黒く迫力のある体」に仕上げた。
「筋肉を際立たせるカットをつけるには減量が重要。昨年は減量中に立ちくらみがあったが、今回は順調に約10キロを落とすことができた」という。大会出場時の身長は163センチ、体重は55キロ、体脂肪率は11パーセント。
優勝の瞬間を振り返り、「ついにてっぺんを取れたと感動した。初出場時は9位で悔しい思いをしたが、まさに『継続は力なり』。2年前のチャンピオンと並んで表彰台に立ち、これまでの努力が思い起こされた」と矢田部さん。
「今回も万全の体調で出場できてよかった。鍛えているおかげか健康診断は全て異常なし。健康第一をモットーに、来年は連覇を目指したい」と笑顔を見せる。