山口・宇部を中心に県内でロケが行われた映画「サバイバルファミリー」の上映が2月11日、宇部の映画館「シネマ・スクエア7」(宇部市明神町フジグラン宇部内)でも始まった。
同映画は「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」などのヒット作を手掛けた矢口史靖監督の最新作。小日向文世さんや深津絵里さん演じる「鈴木家」が、ある日突然電気が止まったことから東京脱出を決意し、サバイバル生活に奮闘しながら前進するロードムービー。
映画全体の半分が県内で撮影され、そのうち3分の1ほどが宇部市内で撮影された。2015年秋に、「宇部湾岸道路(スカイロード)」や「山口宇部道路」などで地元エキストラも動員した大規模な撮影が行われた。
封切りとなった先週末、地元で好調なスタートを切った。同館の西本佳弘支配人は「かなりのロケットスタートで初日は満席に近い回もあった。幅広い世代が鑑賞されており、県内ロケの映画として浸透しているのでは。エキストラも早速足を運んでいる様子」とほほ笑む。
1月27日にプロモーションで来県した矢口監督。県内でのロケについて「道路を封鎖して撮影ができるということで山口での撮影を決めた。地元の方々が協力的でスムーズな撮影だった。おかげさまでとてもスケール感のあるシーンを撮影することができた」と話した。「山口宇部道路を封鎖しての撮影は目玉シーンで、私が手掛けてきた中でもありえない撮影だった。作品の中に出てくる地元の人にしか分からない『ここ知ってる』という発見を楽しんでもらえれば」とも。
山口宇部経済新聞が行った矢口史靖監督への単独インタビューは特集ページに掲載している。