「山口お宝展」で歴史・文化遺産を一斉公開-風水まち巡りツアーも

国宝瑠璃光寺五重塔のある香山公園に訪れた観光客ら(昨年の様子)

国宝瑠璃光寺五重塔のある香山公園に訪れた観光客ら(昨年の様子)

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 公共施設、神社仏閣、民間施設などの歴史的・文化的なお宝を一斉公開する「山口お宝展」が1月18日より、山口市中心市街地一帯で始まる。開催は今年で3回目。

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 お宝を公開する施設は、24施設。大殿大路にある龍福寺では本堂保存修理中の現場を公開、陸上自衛隊山口駐屯地内の防長尚武館では寺内元帥父子の元帥刀・勲章・大礼服・写真を、湯田の中原中也記念館では中也と家族の写真の原版などを公開する。

 今年は「風水のまち巡り」と題して、山口の街を「風水」という視点から眺める講演会や、まち巡りツアーが行われる。日本では古来から風水に配慮したまちづくりが行われており、室町時代に大内氏が築いた山口でも、随所に風水を取り入れた名残が感じられる。1月26日には山口市菜香亭で講演会「風水が息づく山口のまち」(有料)が、1月27日、2月16日・17日には風水スポットやパワースポットを巡る「風水のまち巡りツアー」(施設入場料のみ自己負担)が行われる。

 期間中、山口サビエル記念聖堂、旧県会議事堂、国宝瑠璃光寺五重塔、常栄寺山門・雪舟庭(金曜・土曜)のライトアップも行われ、毎週土曜には五重塔周辺を1,000本のキャンドルで点灯する「冬のゆらめき回廊」も開催。

 関連イベントとして、「鷺流狂言の世界」(1月19日、山口市菜香亭)、「パイプオルガンミニコンサート~西洋音楽発祥の地 山口~」(1月20日、山口サビエル記念聖堂)、「大内塗箸づくり体験」(期間中、山口ふるさと伝承総合センター)、「外郎づくり体験」(期間中、風香)なども。

 山口商工会議所・山口お宝展実行委員会によると、「お宝には、重要文化財に指定されている建造物もある。山口市民の人には良さを再認識してもらえれば」と話している。2月17日まで。

山口お宝展山口の冬の観光に新しい風-「山口お宝展」に若者が集う(山口経済新聞)(©マルニ)

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