総合印刷会社「マルニ」（山口市道祖町）は10月7日、山口発グローカルマガジン「SanRai（さんらい）」を創刊した。

　同誌は、地球規模（global）の視点で山口（local）を見つめ直すとともに、ふるさと独自のアイデンティティーを全国に発信する新しいかたちのローカル情報誌。

　意外に知られていない「ヒト」「モノ」「コト」の本質を掘り起こしたり、古くても新しくても本当に必要なものや優れたものにスポットを当てたり、山口ならではの文化や知恵、人間らしい暮らしを、独自の視点で多角的に紹介していく。

　創刊号では、山口にゆかりある人物のこだわりの生き方を紹介する特集「生きるカタチ。」、4人のクリエーターによる共通テーマのビジュアル作品、山口の記憶・自身の体験・知恵などをお年寄りに聞く「言伝（ことつて）」、完全自給自足の百姓暮らしをOLが体験する「自給自足を体験す」などを掲載。

　取材・編集には、一般からの外部協力スタッフも参加し、県内に眠る人材の掘り起こしや、県内各地の人と人とをつなぐネットワークづくりも、編集を通じて進めているという。

　「SanRai」とは、「山籟」（＝山風が樹木を吹き騒がす音）と「三籟」（＝天・地・人の発する三つ響き）をかけた言葉で、山口を多方向から刺激する情報「風」の集積・発信源を意味する。

　サイズはB5判で、カラー・モノクロ80ページ。季刊・年4回発行（1月、4月、7月、10月）。発行部数は1万部で、山口県内の主要書店、コンビニなどで販売。価格は750円。問い合わせ・定期購読の申し込みは、マルニコンテンツ事業部SanRai編集室（TEL 083-925-1115）まで。（©マルニ）