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宇部で小中高生向け「プログラミング教室」開講 仮想空間と食の融合に挑戦

昨年の様子(写真提供=山口大学工学部ものづくり創成センター)

昨年の様子(写真提供=山口大学工学部ものづくり創成センター)

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 小中高生を対象にしたプログラミング教室「スマートプレイふぁーむ」が8月8日、「山口大学工学部ものづくり創成センター」(宇部市常盤台2)をメイン会場に開かれる。現在、参加者を募集している。

昨年の様子

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 宇部市と山口大学工学部、宇部工業高等専門学校が、地域で活躍するデジタル人材の育成や学生の就職・起業などを目的に2021年から開催する「ワクワク未来デジタル講座」の一環。同教室では、山大生・宇部高専生と一緒に遊びながらIT・プログラミングを学び、課題解決を体験する。

 同センターの教員・小柴満美子さんは「宇部市の自然と工業という実態を持ったリソースと、デジタルという仮想空間のつながりが問われている。その分離を進めるのではなく、実空間のものと仮想空間の価値を高めることの相乗効果を作っていくことが課題の一つであり、今回はマイコン(マイクロコンピュータ)やロボット、プログラミングでの価値創造と『食』を融合させることを目指した」と話す。

 同教室では、普段触れる機会の少ない畑で課題を見つけ、解決のためのアイデアを試作する。当日は、午前中にプログラミング講座やアイデア出しを行い、マイコン・プログラミング作品を用意する。夕方に「則貞ふぁーむ」(則貞6)に集合し、作成したアイデアの発表を行う。

 対象は、市内に通学している小学生・中学生・高校生。大人は見学のみ可能(メールでの事前申し込みが必要)。

 小柴さんは「メタバースなど新しいデジタル社会が発展しているが、あくまで仮想空間であり人間が生きていける場所ではない。実空間の人間の生命に本当に必要なものは『食』であり、野菜やお米など土で育ったものが自分を支えているという意識を、今一度プログラミング教室でつなげてもらえれば。人間にとって一番大切な『食』と、最も先端的な科学技術であるプログラミングの融合という、非情にチャレンジングな学びの世界にぜひ来てもらいたい」と呼びかける。

 開催時間は8時30分~17時30分。定員20人程度。申し込みは8月4日まで。

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