暮らす・働く

宇部の介護施設で認知症テーマの「ふれあいカフェ」 笑いヨガ、個別相談も

過去に行われた「笑いヨガ」の様子

過去に行われた「笑いヨガ」の様子

  • 2

  •  

 認知症をテーマにした交流イベント「ふれあいカフェ」が1月16日、宇部の介護総合支援拠点「きわなみケアファミリー」の「住宅型有料老人ホーム グラディアスきわなみ」(宇部市際波、TEL 0836-39-3303)で開かれる。

「アート作品制作」の様子

[広告]

 宇部市が市内の病院や介護施設、民間の交流スペースを活用して行う「認知症・認知症予防カフェ」の一環。認知症高齢者やその家族、地域住民、専門職が集い、認知症や介護のことを気軽に相談できる場を提供する。

 同施設では、2019年12月に初めて同イベントを開き、現在は年3回のペースで実施している。奥西直子専務取締役は「コロナの影響で開催が難しい時期に一度だけオンラインで行ったことがあったが、その場の温度感や手に伝わる温かさなど、対面で『ふれあう』大切さを再認識した」と話す。

 昨年の7月と10月に行った同イベントには、60代~90代の高齢者を中心に地域の介護福祉士や看護師など20人以上が参加し、和やかな雰囲気の中でアート作品の制作なども行ったという。

 当日は、管理栄養士が「認知症に良い食事」について講話するほか、認知症に関する個別相談も行う。同施設のスタッフがウクレレ演奏で季節の歌を歌う「うたタイム」や、お茶やコーヒーなどを楽しみながら交流する「カフェタイム」を設け、レクリエーションとして外部講師・鳴谷久仁子さんによるラフターヨガ「笑いヨガ」を行う。

 奥西専務は「良い刺激になるように、四季を感じてもらえる催しや装飾を取り入れている。笑いヨガは、エクササイズとヨガの呼吸法を組み合わせた健康体操で、デイサービスで行ったところ普段は眺めている方も参加するなど心が高揚する様子」と話す。

 「認知症になると気力の喪失や失敗への不安から家に閉じこもり、家族も周囲には言えずに抱え込んでしまうことがある。同じ状況の仲間が集まる場は、優しい気持ちと元気を運んでくれる。住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けていけるよう、皆で支え合い、安心して出かけていける場所であれたら」とも。

 開催時間は13時30分~15時。事前の参加申し込み不要。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース