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宇部に卓球教室「うべたく」 卓球療法士が運営、卓球場で一般利用も

「卓球の楽しさを伝え、憩いの場にもなれば」と工藤さん

「卓球の楽しさを伝え、憩いの場にもなれば」と工藤さん

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 卓球療法士が運営する卓球教室「UBE-TAKU(うべたく)」(宇部市松山町2、TEL 080-2912-6251)が宇部にオープンして、11月27日で6カ月がたった。

施設内の様子

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 同教室を運営する工藤勝義さんは、2018(平成30年)から黒石中学校で部活動指導員を6年間務め、NPO法人日本卓球療法協会が認定する「卓球療法士インストラクター」の資格を所有する。

 工藤さんは、「生徒は卓球未経験者がほとんどだったが、コロナ禍で中止になった年を除き、団体戦では県大会に5年間連続で出場することができた。今後も卓球の楽しさを多くの子どもたちに伝えていければ」と今年1月に退職し、同教室を開いた。

 施設内には、卓球台=3台、卓球マシン=2台のほか、ラケットやボールなどを備える。教室のコースは、「個人レッスン」(1人=3,000円、2人=5,000円)、「初心者・親子コース」(週1回8,000円~)、「部活・試合で勝てるコース」(週2回~、1万円~)などを用意する。

 同教室では、卓球の用具を活用してリハビリや認知症予防を目指す「卓球療法」(1時間3,000円~)も提供する。工藤さんは、「卓球療法士は県内でも8人ほど。インストラクターは全国でも約100人しかおらず、県内唯一だと思う。介護施設やデイサービスを運営する方などに周知していきたい」と話す。

 一般向けに「卓球場」(1時間=2人1,000円)として営業するほか、ソフトドリンクの提供や卓球用品などの販売、ラバーの張り替えなども行う。「料金は要相談だがイベント会場として貸し出しも行うので、ハンドメイドのイベントやセミナーなどで活用してもらえたら。バス停や駅から近いので、ちょっとした憩いの場にもなれば」と工藤さん。

 オープンから6カ月がたち、日ごろの運動を目的とした利用者も増えているという。部活動地域移行の受け入れ体制を整えるために、日本スポーツ協会の公認コーチの資格を取得。来年1月には、日本卓球療法協会による「卓球療法士の講習」を開く。

 工藤さんは、「運動不足の方や、障がいをお持ちの方など年齢や性別を問わず、様々な人に利用してもらいたい。認知度はまだまだなので、定期的に子ども向けの体験教室などを行い、参加者には駄菓子が当たるなどのゲーム要素も盛り込めたら。将来的にはチームとしての大会出場もしていきたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は、10時~19時。

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