山口・湯田温泉の旅館、足湯、コンビニエンスストア、中原中也記念館など各所で11月21日、街を舞台にメディアアートを展開する「湯田アートプロジェクト」が始まった。
同プロジェクトは、山口情報芸術センター(YCAM=山口市中園町、TEL 083-901-2222)が行うもので、アートユニット「exonemo(エキソニモ)」、娯楽ユニット「SHINCHIKA(シンチカ)」(以上、日本)、アーティストグループ「United Visual Artists(ユナイテッド・ビジュアル・アーティスツ)」(イギリス)の3組のアーティストによる作品を展示する。
スタンプラリーのように4カ所のポイントを巡りながら、オリジナルのポートレートを撮影していく「巡礼端末-The Terminal for Pilgrimage」では、自分の顔を部分的に撮影していき、すべてのポイント回ると1枚のポートレートが完成する。さらに、さまざまな人のパーツをランダムに組み合わせた映像が、「ホテル松政」前の300インチの大スクリーンや「おみやげセンター」のモニターなどに映し出され、インターネット上でも見ることができる。撮影ポイントは、「ホテルかめ福」「湯別当野原」「ポプラ湯田温泉店」「中原中也記念館大駐車場特設コンテナ」の4カ所で、実施時間は10時~18時(金曜・土曜・日曜・祝日は20時まで)。
「足湯タイマー☆ぶらり旅」は、足湯に浸かりながらアニメーション作品を観賞するもの。山口を題材にした15分のアニメーションを足湯に設置したモニターで流すほか、湯の香通りの足湯ではプロジェクターを使って湯面に映像を流すスペシャルバージョンも。会場は、高田公園、湯田温泉観光案内所前、湯の香通り、湯の町通りの4カ所。展示時間は10時~22時。
LEDによるイルミネーション「Array(アレイ)」は、中原中也記念館の外庭に、高さ2.3メートルの棒状のライト43本を設置。ライトから発光するLEDの光や色が、人の動きによって変化する作品。展示時間は10時~22時。
期間中、湯田温泉の街中を約150個のちょうちんで飾り付け、あちこちに点在する白狐のオブジェにもスカーフを巻き付けたり、手ぬぐいを頭に乗せたりするなどして同プロジェクトをPRしている。
観賞・参加無料。12月27日まで。(©マルニ)