学ぶ・知る

「うべスタートアップ」刷新、ツクリエ運営で「起業コミュニティ」創出へ

キックオフイベントの様子

キックオフイベントの様子

  • 1

  •  

 4月から運営体制を変更した「うべ産業共創イノベーションセンター 志(愛称=うべスタートアップ)」(宇部市中央町3、TEL 0836-39-5010)で4月28日、キックオフイベントが行われた。

「うべスタ」の新ロゴ

[広告]

 「うべスタ」は、宇部市が2018(平成30)年7月に開設し、2020年6月に現在地に移転。新体制では、山口市の産業交流スペース「Megriba(メグリバ)」(小郡令和1、KDDI 維新ホール1階)の運営も受託する「ツクリエ」(千代田区)が、これまでの実績とノウハウを生かし、地域発のイノベーション創出を目指す。

 プロジェクトマネージャーの三草宏樹さんは「起業・創業や企業経営に関する相談対応、起業家や事業者間の交流促進、そして新たなイノベーションの創出という基本的な役割は変わらないが、今後は、『うべスタ』を核とした『起業コミュニティ』を形成し、地域経済の成長を牽引するスタートアップを数多く輩出していくことを目指す」と力強く語った。

 新たに設立される「起業コミュニティ」には、起業に関心を持つ若者や大学研究者、市内企業、金融機関や支援機関、自治体職員など、多様な主体が参加する見込みで、このコミュニティを通じて、起業を目指す人々への実践的な支援の提供や、既存企業との連携によるオープンイノベーションの促進を図る。

 コミュニティメンバーの登録は、WEBサイトで受け付けている。メンバーは、将来の起業家や学生らを対象とした「スタートアップメンバー」、新規事業開発やDX推進に関心のある企業経営者らを対象とした「ビジネスメンバー」、そして投資家や金融機関、支援機関、自治体職員らを対象とした「サポートメンバー」の3つの区分を設ける。

 また、「うべスタ」では、施設内のコワーキングスペースやミーティングルームなどの利用を希望する会員も引き続き募集している。

 キックオフイベントでは、これまでの「うべスタ」の取り組み成果が紹介されたほか、今後の目指す方向性や具体的な支援策などが発表された。当日は、過去のセミナー参加者や登壇者、関連機関の担当者など約40人が参加し、活発な交流が行われた。

 三草さんは、「地域経済の発展には、次世代を担う経営人材の育成が不可欠。そのためにも、多様な主体が連携するコミュニティを形成していく必要がある。ツクリエが持つ全国的なネットワークや豊富なリソースを活用し、様々な分野のトップレベルの知見を結集した質の高い支援を提供していきたい」と今後の展望を語った。

 開館時間は、平日=10時~18時。休館日は、土曜・日曜・祝日・年末年始(12月29日~1月3日)。

買う

見る・遊ぶ

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース