
マルシェイベント「山ロクラフトマルシェ」が6月8日、山口・道場門前商店街一帯で開かれる。
商店街の空きスペースや通りを最大限に活用し、マルシェやキッチンカーが軒を連ねることで、商店街らしい「見て、買って楽しめるお買い物空間」を演出する同イベント。主催する実行委員会は、商店街の店舗関係者や、商店街に思い出を持つ近隣エリアの住民など、様々な業種や背景を持つメンバーで構成する。
事務局の佐伯和章さんは「人と接触しづらかったコロナ禍の2021年に、ルールを守って安全に開催できるイベントとしてスタートした。回を重ねるうちに、ファミリー層が楽しめる空間づくりというコンセプトにシフトしてきている。道場門前で幼少期を過ごしたスタッフたちが、『何もない日曜日でもにぎやかだった商店街を家族で楽しんだ思い出』をもう一度蘇らせようと、商店街で一日過ごせるような仕かけを用意している」と話す。
当日は、道場門前一帯に地元クリエイターによる展示やワークショップ、飲食店などが集まるマルシェエリアが展開されるほか、8月に山口で開催されるオリジナルロボット製作プロジェクト「VIVITA ROBOCON(ヴィヴィタ ロボコン)先行体験会」や、学童保育クラブ「Little.Seekers(リトル・シーカーズ)」によるインストラクターコーナーも登場。
さらに、山口情報芸術センター(YCAM)が実施する「やまぐちアートコミュニケータープログラム『架空の学校「アルスコーレ」』」によるコーヒースタンドの出店など、ユニークな企画を展開する。
マルシェには、「K★Ddog」(ホットドッグなど)、「703アートデザイン」(ガチャガチャ、アイスクリーム)、「アトリエレーヌ」(アクセサリーなど)など、計24店舗が出店する。
イベント会場の「どうもん広場」では、恒例企画「私の街ののど自慢」が開催される。事前エントリーした11組が歌唱力やパフォーマンスを競い合い、会場を大いに盛り上げる。開始の15時までは、申し込み不要で誰でも自由に「青空カラオケ」を楽しむことができる。イベントの最後には、子どもたちが楽しめる「お菓子まき」も予定する。
佐伯さんは「何か特別なことを大々的にやるわけではないが、『商店街って面白いことをやってるな』と意識してもらうことを狙い、あえてイベントをやってなさそうな『何もない日』に開催する。特に小さな子どもたちに商店街が楽しい場所だと感じてもらうことで、将来山口に戻ってきた時に『この町は楽しい場所だったな、自分たちも何かやりたいな』という思いにつながるようなイベントになれば」と、来場を呼びかける。
開催時間は、10時30分~16時。