
宇部市車地の「永山本家酒造場」(TEL 0836-62-0088)で6月28日、「大人の田植え体験」が開催される。
同社が醸造する日本酒「純米大吟醸 ドメーヌ貴」の原料となる酒米「山田錦」の田植えを通じ、自然に触れながら日本酒や農業について学ぶイベント。杜氏(とうじ)でもある永山貴博社長は、「一般向けの田植え体験としては18年ぶりの開催。昔は、田舎にいる祖父母が農家をやっているなど、米作りや米という存在が身近だったが、今は農業が遠いものになっている」と話す。
「私たちが普段口にしている食材や飲料品は、世界のどこかから運ばれてくるものも多いが、自分が関わってお酒ができていく様子を少しでも体験してもらい、育った街や今住んでいる街から作られた食品に関心を持つ人が増えることで、流通の循環や地域貢献にもつながれば」とも。
当日は、同酒蔵が所有する約5アールの田んぼで、昔ながらの「返し定規」を用いた手植えを行う。体験後は、地元産の食材を使用した「Kitchen846」の昼食(おにぎりや粕汁など)を提供するほか、「ドメーヌ貴」などの日本酒や、クラフトビール「Dr.KONG BREWING」も用意する。参加料は4,500円(昼食、水や酒などの飲み物代込み)。参加は20歳以上。定員15人。要事前申し込み。
永山社長は、「童心に帰って汗を流しながら、土とたわむれる時間を作ってほしい。米作りから始まる酒造りのストーリーを体感して、地域の農業や文化が凝縮された日本酒のファンになってもらえたら」と参加を呼びかける。
開催時間は、10時~14時。小雨決行。