
解体工事などを手がける「BLAST」(宇部市吉見、TEL 0836-62-2243)は9月23日、解体業界の健全な発展と地域課題の解決を目指し、「クリーンアイランド」(大阪市)と戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
少子高齢化や人口減少に伴う空き家の増加が深刻な社会問題となっている中、BLASTの理念「空き家をゼロへ」と、クリーンアイランドの理念「業界のイメージを変える」が合致し、今回の締結に至った。
「BLAST」代表取締役の野村洵司さんは、「今回のパートナーシップは、当社が掲げる理念を加速させる大きな一歩。解体は壊すだけではなく、地域に新しい未来を創るための第一歩だと考えている。クリーンアイランド社と共に、解体業界のイメージを刷新し、山口県をより良い地域に変えていきたい」と話す。
今後、両社は協力して解体業の社会的認知向上と、空き家問題への具体的な解決策の提示を通じて、持続可能な地域社会づくりに貢献していく。
協業の具体的な取り組みとして、作業員の安全教育や最新工法の導入を共同で行って現場力を底上げするほか、写真台帳や施工記録のデジタル化を徹底し、「施工の標準化と見える化」を推進する。
地域啓発活動として、宇部市や山口市を中心に空き家問題に関するセミナーや相談会を開催し、専門家に気軽に相談できる場を整える。さらに、解体廃材の分別徹底と再資源化率の向上を進め、環境配慮とリサイクルを推進する。
野村社長は「今回の協業を機に、従来の木造・小規模解体に加えて、大型解体分野への進出を加速させる方針。将来的には、山口県から全国へとモデルを拡大し、解体業を『地域課題を解決する産業』として新たな地位に押し上げることを目指す」と話す。