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宇部にパンと菓子の店「アルメリア」 ドイツ系のハードパン、カヌレ主力に

「新しい食のルーティンが生まれれば」と越智さん

「新しい食のルーティンが生まれれば」と越智さん

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 パンと菓子の店「Armerie(アルメリア)」(宇部市新天町2)が11月1日、宇部の商店街「ハミングロード新天町アーケード」内にオープンした。

ショーケース内のパン

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 店主の越智亮さんは宇部市出身。長年、パンや菓子作りが趣味で家族や職場の人に振る舞っていたという。これまでは異業種で働いていたが、物件との出合いもあり、「中心市街地でいずれは」と漠然と考えていた出店計画を実行に移した。

 自身の原動力を越智さんは「いろいろな店を巡り、おいしいものはたくさんあるが、『これが好き!』というものに出合うのはなかなか難しい。出店のきっかけは、自分好みのパンやカヌレを食べたいという食い意地という言葉がしっくりくるかも」と話す。

 「この場所で本当にやっていけるのかという外部の声もある。もちろん不安もあるが、パンをこねる『粘り強さ』や、焼成時に生地が元気に膨らむような『勢い』も大事。にぎわいの一助や、少しでも誰かの一歩につながり、飲食店や雑貨店など商店街の食べ歩きが楽しめるようになれば」とも。

 店舗面積は約23坪。店内の奥に調理場を設け、手作りのショーケースの中に商品を並べる対面販売スタイルを採用する。「朝から食べられるシンプルな味」をモットーに、ハードパンやカヌレを売りに、常時12種類ほどのパンや焼き菓子を提供する。

 パンの種類は、ドイツの代表的な菓子パン「ラウゲン・プレッツェル」(290円)や、プレッツェル生地で作る棒状のパン「ラウゲン・シュタンゲ」(330円)、山口県産小麦・せときららを使った「バケット・トラディショナル」(230円)、自家製酵母を使った「蜜芋のサワードゥ」(780円)、オーストリア発祥の「カイザー・ゼンメル」(180円)、プレーンの「エピ」(250円)など。

 このほか、パストラミやチェダーチーズなどを挟んだ「バゲットサンド」(580円)、「ベーグル」(190円)、「チョコチップベーグル」(350円)、食べやすいサイズのチーズ入りフランスパン「チーズクッペ」(350円)、数量限定のピザなどを時間帯によってラインナップを変えながら提供する。

 焼き菓子の看板商品とする「カヌレ・アルメリア」(350円)は、元々カヌレが苦手だったという越智さんが、ラム酒を入れずにバニラをしっかり利かせ、苦手な人でも食べやすいように仕上げる。このほか、アールグレイが香る「女王のカヌレ」(450円)、フランス発祥の「フィナンシェ」(2個、420円)、ブルターニュ地方の菓子「ファーブルトン」(560円)などを用意する。

 越智さんは「ドイツ系のパンには欧州パン専用粉『ラインゴールド』を配合する。ドイツパンのおいしさを、この場所で再現したい。食べ方や食べ合わせの提案もしていきたい。いつものルーティンに新しい食生活を発見してもらいたい」と意欲を見せる。

 営業時間は10時30分~16時ごろ(売り切れ次第終了)。水曜・木曜定休。

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