宇部・銀天街に「はるとゆき喫茶室」(宇部市中央町2)が11月5日、移転した「はるとゆき雑貨店」内にオープンした。
「はるとゆき雑貨店」は、銀天街アーケード入り口のたばこ店を改装して2017(平成29)年4月から営業してきたが、今年6月末で48年間の営業を終えた「ピザハウス ZORO(ゾロ)」跡に移転した。
店主の小川成子さんは「ゾロは父が長く続けてきた店。ゾロの雰囲気と父の居場所をなくしたくなかった。商店街内には若い世代の新しい息吹も少しずつ芽生えてきているが、昔ながらの変わらない街並みの面影も残していきたい」と移転への思いを話す。
「ネットで買える時代に、わざわざ雑貨屋に立ち寄ってくれるお客さまとの会話が弾み、たった1坪しかない店内で長く立ち話をさせてしまうのも申し訳ないと感じていた。雑貨を手に取りつつ、コーヒーと菓子で一息しながら座って話ができればと喫茶室を設けた」とも。
喫茶室には、テーブル席=6席、カウンター席=3席を設ける。喫茶室を利用する人のみ着席可能。
提供する「コーヒー」(400円)は、雑貨店オープン当初から仕入れている「自家焙煎(ばいせん)珈琲(コーヒー)豆シロネコ」(静岡)シロネコブレンドの深いりで、こいずみちはるさんのマグカップ(4個限定)で提供する。ソフトドリンクは、あまおう味とメロン味のソーダをつぐ注ぐ「セパレートソーダ(2色のクリームソーダ)」(グラス大=700円、小=650円)などを用意。100円追加で生チョコが付く。
スイーツは地元店のと協力を得て提供する。「Cotot」(東岐波)のレモン風味やプレーンの「ロールケーキ」(以上550円)、「カップシフォン」(350円)、「ラムバターロールケーキ」(600円)。ロールケーキには、パン店「BENCH」(中央町1)の「猫ちゃんクッキー」をのせる。提供するケーキは時期によって変わる。
雑貨スペースで販売する商品は、県外作家の商品や作品を中心に取り扱う。「山猫瓶詰研究所」のチャイシロップやマフィン、「admi」のミニポーチやハンカチ、「tsumugi」のアクセサリーなど、生活雑貨や猫雑貨、食器、靴下、バッグや籠など約500点を並べる。
小川さんは「そばにあると何だか幸せと思ってもらえるような、クスッと心がほぐれる雑貨や暮らしの道具を集めている。将来の夢は、かっぽう着が似合うおばあちゃんになること。ここに行くと気持ちが軽くなる、そんな場所として長く続けていけたら」とほほ笑む。
営業時間は12時~16時。