山口の印刷会社「ミヤザキ」（山口市朝田）は昨年12月21日、無料情報誌「健康人（けんこうびと）第3号」を発行した。

同誌を手にする舛本陽編集長

　同誌は昨年8月創刊。ウオーキングに関する情報やレシピのほか、元気な一般人を紹介するなど「健康」をテーマに山口市・宇部市の情報を集めたフリーマガジン。発行部数は1万部。現在は、山口市内ほぼすべての病院・薬局、宇部・山陽小野田市内の一部の病院・薬局に設置している。

　編集長の舛本陽さんは「健康というキーワードでたくさんの人とつながっていけることが楽しい。まだまだ試行錯誤しながらの状態だが、設置先からの反応も良くなってきており、少しずつ手応えを感じている」と話す。

　舛本さんは約5年前に母親が脳内出血で倒れ父親が介護する状態になり、自分自身が「介護情報に関して無知」であることを痛感した。「同様の状況で困っている人も多いのでは」と感じ、国の支援内容や住宅介護・介護商品に関する情報、地域内での介護サービスなどの情報を集約したものがあればと思ったことが同誌創刊につながった。

　今後については、「当面は発行部数1万部を維持しながら内容をさらに充実させ、半分を健康に関する情報、半分を介護に関する情報にしたい。宇部・山陽小野田市内でもすべての病院・薬局に設置してもらい、多くの方に読んでもらいたい」と意気込む。

　「創刊当時はアラウンド還暦（60歳前後）の層を想定読者ターゲットに考えていたが、年齢に関係なく健康を意識した人にとって役立つ情報誌になっている」と同社の内田美恵子社長。「少子高齢化が進み、健康や介護に関する情報が必要になる時が誰にもやって来るはず。未病に関することや健康作りに役立つ情報を提供し、皆さまに元気になってもらいたい」とも。

　次号は3月の発行を予定。