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インタビュー2017-03-29

プログラミングで養う「子どもたちの考える力」 アクシオン

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宇部で活躍する事業者に話を聞く「事業者インタビュー」。第19回は、ソフトウェア開発やパソコン周辺機器の販売のほか、小中学生向けのプログラミング教室やロボット教室も行う「アクシオン」の小山義幸社長。教室の現状や今後の展望などについて聞いた。(聞き手/山口宇部経済新聞編集長 田辺久豊)

-以前、パーソナルロボット「Pepper(以下、ペッパーと表記)」の導入時に取材をさせていただきました。その後、ペッパーは元気ですか。
その節はありがとうございました。当時は宇部近郊でまだペッパーが普及していなかったので、話題性があるのではと思って衝動買いしてしまいました(笑)。イベント出店など、外部に持ち出して活用することを想定していたのですが、故障が心配なので持ち出しはしていません。ここで来客の出迎えや、教室に通う生徒との交流役を担ってくれています。
-そうですか。今回は御社の事業などを詳しくお聞きしたいと思います。小山社長は起業前にはどのような仕事をされていたのですか。
ずっとソフトウェアの開発をやっているシステム屋です。ご縁があって「YIC専門学校」の設立時から数年間、簿記の講師をしていた期間もありました。アクシオンの設立は1999(平成11)年で、友人と立ち上げました。
-起業した頃はどのような業務をされていたのですか。
業務システムの受託開発を請け負っていました。現在もそちらは引き続き行っていますよ。徹夜作業もあるので40代後半からは体に堪えるなと感じ始めています(笑)。
-講師をしていた時期があるということは、やはり人に何かを教えることがお好きなのですね。
自分では苦手だと思っていて、妻にもよくダメ出しをされます(笑)。でも、分からない人を見ると分かるようにしてあげたいという気持ちがあるんだと思います。
-事業として「プログラミング教室」を始められたのは、どういった経緯があるのですか。
自分がこれまでの経験で得たプログラミングの技術や知識を次の世代に伝えなければいけないという気がし始めたんですね。新規事業を構想する中で、調べてみると首都圏では子ども向けプログラミング教室が続々と誕生していて、これは今後需要があるのかもしれないと感じました。以前、この場所で学習塾を運営していたことも後押しになって「昔やってたし、始めてみるか」と発起しました。
-現在の教室の様子はどのような感じですか。
当社では「プログラミング教室」と専用教材を使った「ロボット教室」をメインに実施していますが、現在の生徒数は約30人です。宇部近郊だけでなく、防府市から通ってくれている子もいます。
-プログラミング教室とロボット教室、生徒数に違いはありますか。
圧倒的にロボット教室が人気ですね。ここでは自分で組み立てたロボットを制御するプログラミングを学びます。使用するプログラムは「スクラッチ」(子ども向けのプログラミング言語)のようなブロックを使う簡単な方法ですし、ロボットを思い通りに動かせるようになればプロが使うテキスト言語への置き換えもスムーズに行っていけます。ここがプログラミングの世界への入口にもなるわけです。
-なるほど。プログラミング教室ではどのような指導をされていますか。
プログラミング教室では、その「スクラッチ」を使ってプログラムを学びます。小学校の算数で不等号の使い方を学ぶように、スクラッチでプログラミングの感覚を養い、コースが終了する頃には簡単なゲームやアニメーションの作成ができるようになります。
-プログラミングが出来るようになるという最終目標は同じで、入口がロボットか、スクラッチかということですね。実物を動かせるロボットに引かれる子どもが多そうです。
だから生徒数に違いが出てきてしまうんですよ(笑)。プログラミングが出来るようになる目的は、論理的思考を養うことだとよく言われますが、私は問題解決能力を高めるものだと思っています。プログラミングを行っていく中で出てきた問題点を、何が原因なのかを自分で考えて解決していく。そういった力を養うことが今一番大切なことだと思っています。
-確かにそうですね。プログラミングやロボットと聞くと理数系の力を伸ばすという印象がありますが、自分で考える力を養う教材として最適ということですよね。
そうなんです。今の子どもたちの中には、問題が出た時に答えを教えてもらうことが癖になっている子どもが多くいます。自分で考えることが習慣になっていないんです。それは周りの大人が失敗しないように先回りして指導するからだと思います。本人たちに悪気はないのですが、こういったことは小学生のうちに自分で考える力をつけておくことが大切だと思います。
この教室で与える課題は答えが決まっていないので、導き出される答えは子どもによってさまざまです。そんな中で自主的な問題解決能力を身につけて欲しいと思っています。
-問題解決能力は、社会人として必要不可欠な力ですよね。
本当にそう思います。ロボティクス・コースの後半では、テキストを使わずに私が与えた課題に挑戦してもらっています。複雑な制御が必要な課題を言葉で伝えるだけで、ロボットの製作やプログラミングができる子どもたちもいて驚きますよ。単にプログラミング言語を学ぶだけではなく、そのような感性や創造力も高めていってほしいですね。
保護者の方にも「子どもがイエスかノーで答えられる会話だけではなく、考えて答えるような会話も増やしてほしい」というお願いをしています。日常生活の中で子どもたちに最も関わることのできる存在は親ですからね。
-そのような思いを持っておられるのですね。ところで、当面は現状のコースで続けていかれるのですか。
海外では新しい教材がどんどん登場しているので、私もそれを取り入れながらコースを増やしたいと思っています。今考えているのは低学年向けにパソコンを使わずに学べるコース、それから工具を使いながら電子部品を組み立ててプログラミングを学べるコースです。
-イベントの展開などは考えているのですか。
国内外で行われるプログラミング大会に生徒を挑戦させてあげたい気持ちはあります。当社主催のサッカーロボット大会などもやってみたいですね。レノファ山口さんの応援企画として開催するのも面白いかなと思っています。
-いいですね。そのほかに異業種とコラボしてみたいことはありますか。
採算が合うのかはさておき、英語でプログラミング教室をしたいというアイデアは随分前からあるんです。私は英語が話せないので、どなたかとコラボして出来ないかなと考えています。首都圏や関西にはそういった教室が存在するそうです。国際的に活躍する人材を育てるには一石二鳥の教室ですよね。
-それは面白いですね。今日は小山さんのさまざまな思いをお聞き出来てよかったです。ありがとうございました。
興味を持っていただければ、ぜひ無料体験会に来てもらえればと思います。こちらこそ、ありがとうございました。
有限会社アクシオン
山口県宇部市琴芝町1丁目3-7
TEL:0836-29-6023
代表者:小山義幸

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