宇部を中心に移動販売するピザ店「Kesaran Pasaran(ケサランパサラン)」が11月12日、オープンした。
赤色に塗装した宅配便用のバンに窯を搭載し、主に宇部市内のスーパーなどの駐車場で営業する同店。元看板店勤務でアウトドア好きというオーナーの堀義男さんが「テレビ番組で移動販売のピザ店の特集を見たこと」をきっかけに開業を決意。車は大阪から、窯は千葉から取り寄せ、車の塗装やデザインのほか、厨房設備の設置まで全て手作りで完成させた。
「ピザのソースや生地の配合など独学で勉強した。納得のいく生地にたどり着くまで、さまざまな粉で試行錯誤を繰り返し体で覚えた」と開業までを振り返る堀さん。注文を受けてから焼き上げるピザは「ふわふわでもっちりとした食感のナポリ風」だという。
メニューは「マルゲリータ」「エビシメジマヨ」「ウインナーコーンマヨ」「ベーコンインゲン」など。価格は500円。バジルやインゲンなどの野菜は、堀さん自身が家庭菜園で育てたものを使用。メニューは季節によって変更していく。
マンガ倉庫宇部店(宇部市中央町3)でオープン日を迎えた同店。営業を終えて、堀さんは「お客さんに『おいしい』と言ってもらえたのが本当にうれしかった」と笑顔を見せた。
「ピザの生地は生きているので、行った先でいかにベストな状況で提供できるかが重要。状況の変化に対応しながらやっていくのは、自分の好きなアウトドアと通じるところがある。移動販売しながらお祭りのようなわくわく感も同時に演出できれば」とも。
次回出店は今月18日で、場所はマンガ倉庫宇部店。営業時間などは同店のブログで確認できる。問い合わせは堀さん(TEL 080-5612-1268)まで。