宇部の斎場「安穏会館」(宇部市東岐波、TEL 0836-59-0007)が5月、「エンディングメッセージ」を預かる新サービスを始めた。
同サービスは、生前に用意した「メッセージ」を同斎場が保管し、死後家族に渡すもの。新規会員に向けて無料で始めた独自の取り組みで、メッセージは手紙か音声で記録。メッセージの保管期限は設けず、葬儀で披露することも可能。
「時代の流れと共に葬儀が簡素・多様化している中で、温かい葬儀を提案しようと始めた」と同斎場を運営する友人社・常務取締役の楯田勝宏さん。
「メッセージの内容は法的効力のある遺言ではなく、家族への感謝やこれまで思いを表現するもの。葬儀の際に音声を流し、故人さまから『来てくれてありがとう』などと言葉を伝えることもできる」と楯田さん。
これまでに海に散骨する「海洋葬」などを打ち出してきた同社。「最近では家族葬などもメジャーになってきており、葬祭ディレクターとしてお客さまに葬儀の形を提案することが求められている」と楯田さん。「どのような規模・形でも故人さまと遺族の方が感謝し合える葬儀を提案していきたい」とも。
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