山陽小野田の仏具・墓石店「かんのん堂」(山陽小野田市中川3、TEL 0836-84-4132)が6月23日、リニューアルオープンした。
40年ほど前から同所で営業してきた同店。リニューアルは店舗の老朽化に伴うもので、これまでの「昔ながらの仏壇店というイメージ」(同店店長の行野篤さん)を刷新。イメージカラーをオレンジ系統に変更し「気軽に来店できるカフェのような店」をコンセプトに据える。
店舗面積は200坪。仏壇約35台、盆ぢょうちん約50張、仏具・神具・墓石などおよそ300点を取りそろえる店内では、これまで使用してきた高さ50センチの仏壇展示台を取り払い、利用客の目線の高さで展示し見やすく配置。現在主流になっているという20万円~50万円の小型の仏壇を主に販売する。
近年の傾向については「親族の方が亡くなられてから仏壇を求められる方が多い。それが一般的になっているようにも思うが、実は新築を建てた時などにそろえるもの」と行野さん。
住宅環境やライフスタイルの変化に伴い、仏壇を持たない家庭が増えていることを示唆しながら「仏壇は先祖を供養するためだけのものではなく、仏様を祭るもの。心を休めて先祖や仏と向き合い、日々感謝する日本の文化を忘れてはならない。その気持ちや習慣が日本の糧にもなってきた」と文化の継承の必要性を語る。
今後については「自信を持って提案できる品質でそろえている。ありがとうの心を伝えることをモットーに、県内一の店を目指していきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は9時30分~18時30分。