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山口で林敬三さん「彫紙アート」展-西日本初個展、重ねた紙に彫り込み

展示する「黄牡丹」(手前)などの林敬三さんの作品

展示する「黄牡丹」(手前)などの林敬三さんの作品

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 山口の和菓子店「豆子郎の里 茶藏あん(さくらあん、あん=口に奄)」(山口市大内御堀、TEL 083-925-2882)で現在、「林敬三の彫紙(ちょうし)アート展」が開かれている。

半立体的な作品にズーム

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 同展は、東京を拠点に活動する彫紙アーティストで同アート第一人者の林敬三さんの西日本初の個展。「彫紙アート」とは、数十枚に重ねた色用紙を垂直に立てたカッターで彫り込み、1枚ずつに変化をつけて色を表現する奥行きが特徴の技法で、林さんが2000年に試作を始め、2004年に発表・確立したもの。

 今回の個展は、豆子郎の田原常務が林さんの作品に着目しオファーしたことから実現。花や果物、動物などをモチーフにした作品21点を展示している。展示する作品の中で、一作品に使われている最も多い用紙の枚数は84枚。

 林さんは「納得のいくまで」何度もスケッチを繰り返し、仕上がりまで早くて10日間、中には半年かかる作品もあるという。用紙には細かく番号を振って設計図を作り、下層部の深いパーツから掘り進める。大掛かりな作品は1日3時間の作業が限界だという。

 同社総務部の竹下亜弥さんは「林さんの作品は、世の中の話題と作中の動物などをリンクさせつつ、ご自身のメッセージも込められているような作品。来場いただいたお客さまは皆さん『すごい』と感動されている。作品から何かを感じてもらえれば」とも。

 開廊時間は10時~17時。観覧無料。1月14日まで。

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