宇部ときわ公園のシンボル「ときわ丸」解体へ-大型連休が見納めに

約50年間市民に親しまれてきた「ときわ丸」

約50年間市民に親しまれてきた「ときわ丸」

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 宇部ときわ公園(宇部市則貞3)のシンボル的存在のサル飼育施設「ときわ丸」が5月末ごろから解体されることを受け、多くの市民が最後の雄姿を見ようと訪れている。

サルが甲板でくつろぐ

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 「ときわ丸」は1963(昭和38)年~1964(昭和39)年にかけて市の失業対策事業として建設。全長20メートル、幅3.7メートルのコンクリート製で、「海に面した宇部らしさを演出した」という船の中ではボンネットモンキー46頭(4月30日現在)を飼育。約50年間、市民に親しまれてきた。

 解体は、同園動物園ゾーンが「動物の生息地に近い環境での飼育・展示方法」に大幅リニューアルされることに伴い、コンセプトの差異や施設の老朽化などから同基本計画案がまとまった2011年12月に発表された。

 「ときわ丸」がある同所はリニューアル後、3.4メートルの堀は残したまま変わらずボンネットモンキーを飼育。樹木を植えるほか、一部に水を入れ水中を泳ぐコツメカワウソと一緒に展示する予定。新動物園ゾーンは2014年中に一部オープンを目指すという。

 同園整備局公園緑地課・課長の安平幸治さんは「大型連休ということもあり、家族3世代で来園される方も多い。ときわ丸が消える名残惜しさと新しい動物園への期待が入り交じる思い。船に付いているいかりなど、残せるものは残していきたい。ときわ丸の最後の姿を目に焼き付けてもらえれば」と話す。

 今月5日には「ときわ丸撮影・探検ツアー~今までありがとう~」と題したイベントを実施。施設内に入り、サルの寝室や遊び場を間近で見学することができるという。開催時間は10時~。参加無料。

 解体は5月末ごろから約1カ月間にわたり行われる予定。問い合わせは同園整備局公園緑地課(TEL 0836-51-7252)まで。

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