宇部・新天町に散骨の代行専門店「散骨の蓬莱(ほうらい)」(宇部市新天町1、TEL 0836-33-1352)が1月20日、オープンした。
FMきらら横にオープンした同店。葬儀後、遺骨を粉末にして海や山などの自然にまく葬送方法「散骨」の代行を専門にする。宇部市内の葬儀社に勤務していた山本さんが、葬儀後に「これから墓をどうするか」という問題に直面する遺族が少なくないことを知り、選択肢の一つとして散骨を提案したいと独立開業した。
提供する散骨プランは山・海・空の3種類。山に散骨する「山岳」(6万8,000円)は、山口県北部の山陰エリアで行う。海への「海洋」(9万円)は瀬戸内海沖合で散骨を行う。空への「天空」(13万円)は、気象観測用の風船を使い宇部市近郊で打ち上げる。風船は約30キロ上空で破裂する試算だという。
遺骨の粉末化は同店が行い、どのプランも遺族の立ち会いは行わない。散骨後は、独自に発行する証明書と散骨の様子の写真を添えて遺族に送る。
一時的に遺骨を管理できない遺族のニーズを想定し「預骨」(5万円~)も行うほか、前職の経験を生かし、葬儀に関する相談も無料で受け付ける。
「これまで葬儀直後などに、遺族の方から『経済的に建墓が難しい』『墓の手入れや後継する人がいなくなる』『身寄りがない』など、墓に対する切実な問題を耳にしてきた」と山本さん。「残された遺族の方の経済的、精神的な悩み解決をサポートできれば。散骨後は自然を感じるたびに故人をしのんでいただきたい」とも。
営業時間は10時~15時。