山陽小野田の「きらら交流館」(山陽小野田市小野田)で5月11日、宇部在住の留学生家族らの交流イベントが開かれた。
主催は、山口大学工学部の修士課程・博士課程の留学生と家族を支援するサークル「宇部インターナショナルファミリーサポート」。家族同伴で来日した留学生の妻や子供たちを支援しようと昨年4月に発足。インドネシア、マレーシア、ベトナム、インドなどから来日している約50人が参加し、フェイスブックを利用して相談に応えるなどしている。
同イベントは、イスラム法にのっとって処理された食材「ハラール」を使ってラーメンを作り、食べながら交流しようと企画。ハラール認証を取得した鶏肉をネットショップで購入してスープを作り、ラーメンのトッピングにも使用。同肉を入れたギョーザも用意した。
サークルを主宰する島袋りりあさんは「東南アジアからの留学生の多くはイスラム教徒で、一般のラーメン店では食べることができないことから『食べてみたい』という声が多かったので企画した。昨夏には『たこ焼きパーティー』も開いた」と話す。
当日は約30人が参加。ラーメンのほかにも、それぞれが持ち寄った自国の家庭料理も並んだ。インドネシアからの留学生・リヤントさん(37)は「宇部に暮らして2年半になるがラーメンを初めて食べた。とてもおいしい。食べてみたいと思っていたので、すごくうれしい」と笑顔を見せる。
夫が留学しているマレーシア人のムニルさんは「日本はとても住みやすく良い国だと思う。ここではみんなが親切にしてくれる。今年の9月には帰国するが、機会があればまた日本に来たい。残りの日本での生活を楽しみたい」と話していた。
島袋さんは「夫が留学生として来日した家族は、夫や子どもは学校などに行くが妻が家から出ずに閉じこもってしまいがちだと知り、お母さんのストレスを少しでも減らせればと思っている。日常的に困ったことはお互いで助け合っていきたい。今後もイベントを開いて交流を深めたい」と話す。