元原発技術者で反原発運動を行う菊池洋一さんによる講演会「原発をつくった私が、原発に反対する理由」が7月6日、宇部市シルバーふれあいセンター(宇部市琴芝町2)で行われる。
菊池さんは1973年から7年間、アメリカの原発メーカー・ゼネラル・エレクトリックに勤務し、企画工程管理スペシャリストとして東海第二発電所や福島第一原発6号機のプラントの建設に携わった経歴を持つ。その後、原発の安全性への不信から1991年から反原発運動を始め、全国で講演会活動を行っている。
主幹は、反原発に関する講演会や勉強会を開く市民団体「いのち・未来うべ」。同団体メンバーが中心となり、実行委員会を結成して主催する。「福島の原発事故から3年がたったが、事態は収束するどころか高濃度の放射性物質を垂れ流している現状があり、被害が明るみになるのもこれから。再稼働の問題などもある中、今こそ多くの方に知っていただきたい」と同実行委員会の大原洋子さん。
当日は、菊池さん自身の経験談を交えながら、元技術者の目線から原発の危険性や福島第一原発事故などについて講演する。
「今回は原発の元技術者の方の話が聞ける貴重な機会。原発の仕組みや実際にはいかにもろいかということも話してくださるのでは。原発はどういうものかということをいま一度再認識してもらえたら」と来場を呼び掛ける。
開演は13時30分。料金は700円(前売り=500円)。問い合わせは同実行委員会・安藤さん(TEL 080-6331-0960)まで。