宇部ときわ公園(宇部市則貞3)に9月2日、動物をモチーフに描いたカラフルな壁画が設置され、来園者の目を楽しませている。
制作したのは、園内にカフェ「バルミエール」を2店舗展開するNPO法人「ぐうですぐう」(宇部市西岐波)。障がいを持つ人の就労継続支援事業や日中一時支援事業などを展開する同NPOが、土曜に行う日中一時支援のプログラムの一環として実施。小中学生を中心とする8人の利用者が描いた。
同壁画制作のために、7月末に園内の「ミニ動物園」でサルをはじめとする動物の観察とスケッチを実施。翌週の8月初旬、白いペンキでベースを塗った縦0.9メートル、横1.8メートルのコンパネ2枚と10色のペンキを用意し、動物園のサルや鳥などをモチーフに自由に描き上げた。
「思っていた以上に彩り豊かに仕上がった。色の使い方に意外性があることや、下書きが一切ないのに筆使いにためらいがないこと、手も使って描いていたことにとても驚いた」と同NPOの上野由架子さん。「美術講師を招いての実施だったが、指導したのはペンキの色の混ぜ方くらい。自主性に任せていたが、とても伸び伸びとしたかわいい作品になった」と笑顔を見せる。
絵画は、遊園地内カッタくんステージ横の「ときわの森ホール」の外壁に並べて設置されており、初冬ころまで展示する。
10月12日には、5枚のコンパネを用意し、一般参加型の壁画制作を同ホール前で実施する予定。「今後は学生や一般のボランティアも随時募って輪を広げていき、年に1度、市民参加型のアートイベントなども企画して取り組んでいければ」とも。