山口情報芸術センター(山口市中園町、TEL 083-901-2222)で10月13日から始まるメディアテクノロジーを駆使した新しいスタイルの建築プロジェクト「Corpora in Si(gh)te(コーポラ・イン・サイト)」のオープニングイベントとして、初日となる同13日にアーティストトークとサウンドコンサートが開催される。
同プロジェクトは、建築ユニット「doubleNegatives Architecture(ダブルネガティヴス・アーキテクチャー)」による新作インスタレーションで、同センター前の中央公園や屋根などに多数のセンサーを設置し、気温、明るさ、風向、音、人の動きなどの情報を集め、そのデータをもとにコンピュータ上で「情報建築体」を作り出すもの。この「情報建築体」は環境情報によって成長、減退していき、その成長する様子を同センター周辺のリアルタイムの映像と重ね合わせ、スタジオBのスクリーンで見ることができる。
オープニングイベントとなるアーティストトークでは、同ユニットの主宰者である建築家・市川創太さんと現在の建築を批評展開する建築批評家・五十嵐太郎さんの対談が行われる。五十嵐さんが、今回の試みに対して批評家としてどう見ているのか、現代の建築事情や情報建築についてなどを交えながら、建築と環境、建築とメディアテクノロジーの可能性についてトークされる。開催時間は14時30分~16時。入場無料(先着100人)。
サウンドコンサートは、サウンドアーティストの4ユニット5人が参加するコンピュータサウンドライブ。市川さんも出演する。出演者は、The Cellular Automaton Band(久保田晃弘さん+市川創太さん)、澤井妙治さん、久保田晃弘さん+比嘉了さん、柳澤真梨奈さん。サウンドと映像がコラボした、音を楽しむコンサート。開催時間は19時~21時。料金は1,000円(オールスタンディング)。
「Corpora in Si(gh)te(コーポラ・イン・サイト)」オフィシャルサイト山口情報芸術センター(YCAM)(©マルニ)