中原中也記念館(山口市湯田温泉1、TEL 083-932-6430)で4月15日、企画展「中原中也賞の20年」が始まった。
新鮮な感覚を備えた優れた現代詩の詩集に贈る賞として1995年に創設した「中原中也賞」。今年で20回目を迎える同賞を記念して企画した同展では、歴代の受賞詩人を紹介する。
会場では、受賞詩人の詩集の中から任意に選んだ詩のほか、受賞者のプロフィル、「受賞の知らせを受けた時、何をしていたか」「中原中也に向けて一言」「最近の活動について」の3項目に対する受賞者の回答を展示する。
同館学芸担当の菅原真由美さんは「受賞の時の様子が、それぞれ違っていておもしろい。受賞をきっかけに飛躍されている方が多いのも興味深い」と話す。
このほか、来館者が自由に読むことができる「受賞詩集閲覧コーナー」も設ける。菅原さんは「現代詩は難解なイメージがあるかもしれないが、詩人それぞれの表現に触れることで面白さを感じてもらえれば」と話す。
今月29日は、「中原中也誕生祭」を開く。当日は入館無料になるほか、第一部(12時30分~14時30分)は、同館前庭で自由参加の朗読会「空の下の朗読会」、第二部(14時30分~15時30分)は、男女ユニット「サンタラ」コンサートを開く。同日、市内ホテルで中原中也賞贈呈式も行う。
開館時間は11月~4月=9時~17時、5月~10月=9時~18時。月曜・毎月最終火曜休館。入館料は、一般=320円、大学生=210円。企画展は7月26日まで。