宇部の「YIC宇部新川キャンパス」(宇部市上町1、TEL 0836-35-1777)で9月29日、市内で起業した女性を講師に「女性起業家との座談会」が行われた。
今月上旬から同所で開かれてきた「女性のためのプチ創業セミナー」の一環として開かれた同座談会。来年1月までの5カ月にわたり、市内で起業した女性を月替わりで招き、体験談を主軸にしたトークを展開する。主催は、市から女性創業支援事業として委託を受けた専門学校YICグループ。
初回となった同日は、宇部・厚南でヨガ・ウオーキング・ファスティングスタジオ「private studio A」(妻崎開作)を開く江本あゆみさんを招いた。江本さんは、9年間務めたアパレル店の退職を機に、「やりたいことをやろう」と昨年4月に起業。マンツーマンをコンセプトに、ヨガやウオーキングレッスンやファスティング指導を行う。
座談会には、市内から30代~60代の女性5人が参加。江本さんが起業するに至った経緯やしっかりとしたコンセプトを持つこと、事業内容や現在のライフワークバランスなどについて、2時間にわたり参加者とのトークを展開した。
市内東琴芝から参加した40代の女性は「独立開業を視野に入れている中で、実際に起業した女性の生の声が聞きたいと思い参加した。自分でシミュレーションし、料金設定について気になっていたが、なるほどと思える話が聞けた」と話す。市内で整体院を開く藤田麻衣子さんは「普段、起業した方と接する機会がないので参加した。とても励みになった。悩みどころは一緒だったので、私もまい進したい」と話す。
「私の体験談で少しでも力になることができればと、思いを込めて話した」と江本さん。「お客さまに『よかった』と言っていただけたときの喜びや、今できることを最大限にすることの大切さを日々感じている。起業を考えている女性には、自分を大切にしながら縁を大事に生かし、周りも頼りながらチャレンジしてほしい」と笑顔を見せる。
次回開催は10月20日。「デザイン工房タケノッコ」のタケナカアツコさんを招く。問い合わせ・参加申し込みは同校まで。