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宇部・厚東にスイーツ店「たちくま米工房」 地元有志、地産地消で活性化

「厚東・立熊のおいしいものを発信したい」と田中さん、秋本さん、原野さん(右から)

「厚東・立熊のおいしいものを発信したい」と田中さん、秋本さん、原野さん(右から)

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 宇部・厚東に地産地消をテーマにしたスイーツ店「たちくま米工房」(宇部市吉見)がオープンして3カ月がたった。

厚東・立熊の米粉で作るシフォンケーキ

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 同エリアで取れたコメや作物を使って作る洋和菓子を、予約販売スタイルで提供する同店は、10月18日に同エリアでのイベント出店をもってオープン。厚東・立熊地区の4世帯・夫婦8人が「地域を盛り上げたい」と共同で運営する。

 きっかけは、同地区の有志で3年ほど前から「立熊未来プロジェクト」として休耕田を活用しての農業活動に取り組んでいたこと。「立熊で取れた農産品を加工して販売し、6次産業化することで地域を盛り上げたいと、団結して立ち上げた」と広報担当の田中晶子さん。

 スイーツの製造は、約30年お菓子作りをしてきた秋本幸恵さんが担当。農家の原野初江さんが作る無農薬の米粉や厚東産の卵を使い、「ふわふわ米粉のロールケーキ」(2,100円)や「シフォンケーキ」(1,700円~)、「さくら餅」(100円)や「玄米餅」(120円)などを用意。地産地消で季節ごとの素材を使い、無添加にこだわって手作りする。

 店舗兼工房は、田中さんの自宅横の空き家を改装して活用した。オープンからこれまでについて、秋本さんは「地域のイベントに出店し、そこで知った個人や企業の方からの注文もあり、少しずつ広がりを見せている」と笑顔を見せる。

 「立熊も若い人が減っている地域。8人8色の得意分野を生かして地域を盛り上げ、立熊の豊かさやおいしさ、元気を発信したい」と原野さん。田中さんは「地域のたくさんの方の力で立ち上げることができた。これからもっと知名度を上げて、規模も大きくしていきたい」と意気込む。

 予約受付時間は10時~13時。予約は秋本さん(TEL 080-1925-1821)まで。

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