宇部・美祢・山陽小野田の産業スポットを巡る観光バスツアー「大人の社会派ツアー」の予約受け付けが4月15日、始まった。

　今年で10年目を迎えた同ツアー。石炭やセメント、石灰石の産業で発展した3市の歴史の歩みを知ることをテーマに、各市の産業スポットや企業を巡る。企業OBなどが解説する「産業観光エスコーター」が同行し、昨年よりも開催数を増やし21コース・全34回を実施する。

　今回、新たに3コースを新設・リニューアル。美祢の石灰石鉱山をテーマにしたコースでは、広大な石灰石採掘現場「重安鉱山」を間近に見学し、大理石加工体験も行うほか、宇部・山陽小野田のもの作りをテーマにしたコースでは、学生服の製造販売を手掛ける「明石被服」や海水の淡水化技術を持つ「ササクラ」、カニカマ製造機で世界シェア7割を誇る「ヤナギヤ」などを巡る。

　そのほか、障がい者雇用と環境・リサイクルをテーマにしたコースでは、県内屈指の勤続切断機を持つ「山原商会」や障がい者雇用に取り組む「リベルタス興産」、「宇部テクノリサイクルセンター」などを見学。一番人気のコースで、宇部興産の「日本一長い私道」を実走する「石灰石鉱山と宇部興産道路」も引き続き訪れる。

　「昨年は、同募集型と団体ツアー向けの受注型を合わせて1950人に参加いただいた。特に、岩国・周南など県東部からの参加も目立ち、興味を持つ方がまだまだ増えていると実感している」と同推進協議会事務局・宇部観光コンベンション協会次長の植杉謙治さん。

　「今年も内容の見直しを行い、初登場の企業もある。各ツアーにはストーリーを持たせていることが当ツアーの魅力。3市発展のストーリーを感じながら楽しんでもらえれば」とも。

　詳細と申し込み方法はホームページで確認できる。問い合わせは宇部観光コンベンション協会（TEL 0836-34-2050）まで。