山口情報芸術センター(山口市中園町、TEL 083-901-2222)で12月8日から、車を使ったパフォーマンス作品「ガソリンミュージック&クルージング in 山口」が開催される。
マイクやスピーカー、ミキサーなどの音響システムを搭載した車「シトロエンXM-X」でドライブしながら、ウィンカー音やエンジン音を増幅したり加工したりして搭乗者に聞かせる1時間のパフォーマンス作品。アーティストは運転席と助手席に乗り込み、助手席ではミキサーを操作するため、搭乗できるのは後部座席の2人まで。1日1回、同16日までの8日間で16人が搭乗する。走行するのは夜間1時間程度。
走行するルートは、同センターから1時間でまわれる範囲で決められる。同センター内のギャラリーコーナーや特設サイトでは、現在、山口の魅力的なドライブルートやスポット情報を募集しており、寄せられた情報をもとにアーティストが山口オリジナルのドライブルートを作りあげる。ドライブの様子は撮影され、アーティストが山口滞在中に撮りためた映像作品として2008年2月に同センターで展示も行われる予定。
作品を披露するのは、アートユニット「ログズギャラリー」。浜地靖彦さん、中瀬由央さんの2人で結成され、1994年に同作品を開始。これまでに国内外で300回実施しており、山口県内での開催は初めて。
同センター企画制作担当の四元朝子さんは「以前搭乗したことがあるが、普段知っている道なのに、全く違ったところを走っている感覚になった。ドライブ自体が作品になるという新しい体験ができる」と話している。
12月1日17時から、同センターに車を駐車して車内音を出力するデモンストレーションと搭乗者受け付け受けが行われる。同日受け付けを行った人のみ8日からのドライブに搭乗でき、希望者が多い場合は抽選となる。参加無料。
ガソリンミュージック&クルージング in 山口 公式ウェブサイトログズギャラリー山口情報芸術センター(YCAM)(©マルニ)