昭和初期の山口の風景画を展示-郵便赤車や賄屋など49点

小学校の遠足の絵からは、当時の子どもの姿が分かる

小学校の遠足の絵からは、当時の子どもの姿が分かる

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 山口・春日町の山口市歴史民俗資料館(山口市春日町、TEL 083-924-7001)で10月31日より、「懐かしい山口くらし展-徳見七郎が描く昭和-」が開催されている。

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 同展では、山口市在住の徳見七郎さんが描いた昭和初期の山口の風景49点を展示。「懐かしい商店街」「懐かしい子ども達」「懐かしい学生生活」「懐かしい祭風景」「懐かしい仕事風景」「懐かしい娯楽風景」「懐かしい生活風景」の7コーナーに分類されており、「郵便赤車」「賄屋(まかなひや、学生に食事を食べさせるところ)」「廃業力士の水汲業」「岸田時計店」など、市内の風景や当時の暮らしの様子などが描かれている。そのほか、昭和27年ごろの山口鳥瞰図が描かれた屏風も展示。

 徳見さんは、大正2年に山口・相物小路に誕生し、現在94歳。子どものころから、学校や近所の様子をいずれ伝えたいと考え、スケッチブックに風景を描いていたという。その描きためたスケッチを水彩画に描き起こし、総作品数は1,000点に上る。同展では、懐かしい山口の暮らしや風景という視点から絵が選定された。

 徳見さんの絵は、ペンで輪郭を描き、水彩絵の具で色づけされており、水彩画でありながらイラストのようなタッチが特徴。人物の表情も生き生きと楽しそうに描かれている。同館によると、「当時毎年行われていた旧山高と松山高校の野球風景や、芝居小屋だった『大和座』の様子など、写真にはなかなか残っていないものもあるので貴重な資料になる」という。

 開館時間は9時~17時。月曜休館。入館料は、大人=100円、子ども=50円。12月24日まで。
(©マルニ)

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