県内のクリエーターで構成する「山口県クリエイターズ会議」が7月24日、「第6期 定時総会」を結婚式場「エミリア」(山口市小郡高砂町)で行った。
同会は、県内で活動する様々なジャンルのクリエーターが参画し、デザインやクリエイティブ産業への理解を深めることで、地域産業の活性化や社会全般の発展に寄与することを目的に活動している。
同日の総会では、昨年度に実施した事業として、JR徳山駅(周南市)周辺で行った「YCC Design Commit 2025 デザイン経営セミナー」や「女性ビジネスプランコンテスト実施業務」、定期的な例会、会員セミナーなどの活動を報告した。
代表理事を務めるグラフィックデザイナー・吉井純起さん(ヨシイ・デザインワークス)は、挨拶の中で急速に進化するAI技術と地域のデザイン環境に対する強い危機感と決意を語った。
「われわれを取り巻く環境には、AI技術という変革の波が押し寄せている。プロにデザインを頼む文化がまだ乏しいこの地域で、『AIが生み出す平均的なデザイン』が溢れかえり、それが山口県のスタンダードになってしまうことを危惧している。目の肥える機会が奪われれば、街から情緒や個性が失われ、次世代の若いクリエーターが育つ土壌も失われてしまう」と指摘。
その上で、「山口県には今、クリエーターを夢見る多くの若者がいる。全国的には、地元に情熱を注ぎ、地域の課題に寄り添う『インタウンデザイナー』の存在が注目されている。私たちは地域で芽生えようとしている情熱の火を消してはならない。私たちはプロのクリエーター集団として地域における『心を動かすデザインの基準』であり続け、血の通った表現力とその価値を社会に証明していく」と力強く呼びかけた。
本年度(第7期)の事業計画として、会員の日頃の成果発表および交流の場となる「Yamaguchi Design Commit 2026-2027 クリエイターの仕事展」の開催を発表。さらに、デザインセミナーや、関心の高い「生成AIによる制作物の著作権を学ぶセミナー」、2カ月に1度の定期例会などを展開していく方針を示した。
総会終了後には懇親会を開き、昨年度の「デザイン経営セミナー」の振り返りや、今年4月に行った宇部市立小野小学校応援プロジェクト「家族でイスをつくろう」の活動報告。名誉会員でイラストレーターの尾崎眞吾さんによるこれまでの創作活動のエピソードなども紹介され、参加したクリエーター同士が親睦を深めた。