大規模改修工事を行っていた「宇部市文化会館」(宇部市朝日町)が8月29日、リニューアルオープンする。
同館は1979(昭和54)年、隣接する「渡辺翁記念会館」を手掛けた建築家・村野藤吾の設計で開館。2024年1月から耐震化等を含む施設修繕のため休館していた。当初は今年4月にオープン予定だったが、消火設備の不具合が見つかったことから延期。不具合の修正を経て、いよいよ再スタートを切る。
今回の改修では、防水・耐震工事や内外装の改修、空調・照明設備やトイレの全面更新を実施。「文化ホール」は座席をすべて新調し、ステージが見えやすい配列に見直したほか、ヒアリングループなどの障害者対応も行った。
さらに、誰もが気軽に立ち寄れる「交流スペース」や「授乳室」を1階に新設。2階には、宇部市が所蔵する絵画作品を常時鑑賞できる「ロビーギャラリー」を新たに設けた。
同日は「記念イベント」を開催する。オープニングセレモニー(9時45分~)では、日本舞踊花柳流の花柳寛津由次さんによる御祝儀舞や宇部市民オーケストラによる記念演奏が披露されるほか、茶道裏千家淡交会宇部支部による「抹茶ふるまい」(2階、先着400人)、記念講演「宇部の文化と渡辺祐策~トークと伝説のピアノ~」(文化ホール、入場無料)、華道・書道・陶芸など多彩な作品を展示する「宇部文化連盟作品展」(29日・30日、入場無料)なども行う。
関連企画として、宇部市在住の修復家・日本画家で国宝色彩復元の第一人者である馬場良治さんの展覧会「馬場良治 墨の世界」(9月13日まで)もスタート。29日には馬場さん本人によるギャラリートークも実施する。
宇部市文化創造財団の山本麻紀子さんは「設備が刷新され快適性が向上しただけでなく、絵画鑑賞や休憩など日常的に集える場所へと進化した。生まれ変わった当館を、文化芸術活動や交流の拠点として大いに活用してほしい」と呼びかける。
開館時間は9時~22時、第3火曜休館。