写真展「GOLDEN(ゴールデン)」が9月12日・13日の2日間、宇部の「宇部市文化会館」(宇部市朝日町)で開催される。
同展は、地元で親しまれる写真教室「cheeeese!! CLUB(チーズクラブ)」の発足20周年を記念したイベント。これまでに500人以上の卒業生を送り出してきた同教室の節目の催しとして、卒業生約100人が「GOLDEN」をテーマに作品を出品する。会場にはデジタルやフィルムで収められた作品とともに、タイトルと「この写真のGOLDENポイント」と題したキャプションが添えられて展示される。
同クラブは「山本写真機店」(宇部市中央町1)の山本陽介さんが2006(平成18)年に立ち上げた。2018年頃から一時休講していたが2024年1月に再開し、同年4月からはオンライン教室も開設して全国から参加者を集めている。
発足から20年を振り返り、山本さんは「教室を始めたきっかけは、写真好きだった常連客の奥様が亡くなられたことだった。四つ切りプリントを何百枚も焼いていた方だったにもかかわらず、手元に残っていた奥様の写真は小さな集合写真1枚だけ。それをトリミングして無理やり引き伸ばして遺影を作成するしかなく、大きなショックだった」と明かす。
同クラブでは「人生を記録しよう」をテーマに掲げて活動する。山本さんは「技術の向上はもちろん、写真の本質を忘れない姿勢はずっと伝えてきた。『まちの写真屋』として、写真の面白さはもちろん、日常を記録し続ける大切さをこれからも伝えたい。技術や道具へのこだわりも良いが、そばにいる大切な人や愛おしい日常を撮り続けてほしい」と語る。
今回の展示について山本さんは「いわば『写真人生の傑作展』。これまでの写真人生の中でピカピカに輝く1枚を募ったところ、子どもの成長や家族・友人の笑顔など、愛おしい日常の写真が多く集まった。大切な思い出の瞬間、偶然が生んだ奇跡、うまく撮れなかったけど大好きな1枚。最近卒業した人やしばらく写真から離れていた人も、それぞれのカラーで『いいな』と感じた瞬間を切り取っている。カメラマンの気持ちや空気感を感じ取ってもらえたら」と来場を呼びかける。
「撮影機材が手軽になった現代において、重いカメラを持ち歩き、その瞬間にシャッターを押す行為は、良い意味で『心地よい負荷』になる。写真を通じて自分の人生を大切に記録していってもらえたら」と思いを込める。
開館時間は10時~17時。