山口県内に約40店舗を展開する和洋菓子製造・販売の「あさひ製菓」（柳井市柳井）は12月8日、山口・平井の山大通りに石窯パン工房「シュクルヴァン」（山口市平井、TEL 083-902-3456）をオープンした。

　和洋菓子を販売していた「果子乃季 平川店」の店舗に、ベーカリー部門となる同店を新設した。ベーカリー部分の売り場面積は48平方メートルで、暖色系の内装であたたかみのある店内になっている。併設する「果子乃季」と行き来できるようになっており、店内には18席のイートインコーナーを備え、セルフサービスでコーヒーを無料提供する。

　同店では、「手作り牛肉ゴロゴロカレーパン」（150円）、「名物44センチロングソーセージ」（280円）、「苺のデニッシュ」（220円）をはじめとした、食パン、石窯焼き田舎パン、菓子パン、デニッシュなど、幅広いジャンルのパンを約70種類提供する。天然酵母から育てたパン生地を石窯で焼くのが特徴。山口大学の学生をメーンターゲットに、若い人から年配層にも受け入れられるパンを提供するという。

　同社では、「もっと若者層を取り込もう」とベーカリー部門に進出した。以前からあった「果子乃季 平川店」の店舗は贈答目的に購入する人が多かったが、ベーカリー部門では学生が帰りがけにイートインスペースでパンを食べるなどの気軽な利用スタイルを想定。新たな業態への進出で新規顧客の獲得を見込む。

　同店の末永文店長は「焼きたてを常に提供し、いつ駆け込んでもいろいろなパンを取りそろえ、閉店間際でもなくなることがないようにしていく。1個からでも食べたいときに気軽に立ち寄ってもらえれば」と話している。

　営業時間は9時～19時。火曜定休。

果子乃季（©マルニ）