宇部・清水川に11月3日、洋菓子店「ケーキショップ ミツギ」(宇部市東梶返3、TEL 0836-32-5315)がオープンした。
オーナーシェフは福岡県飯塚市出身で、パティシエ歴23年の三次洋二さん。高校を卒業後、宇部、福岡、英国の洋菓子店に勤め、10年前からは熊本で腕を磨いてきた。
転機は4月に起きた熊本地震。三次さんは「震災当時は熊本市に住んでおり、家に住めない状況になった。妻の地元・宇部への引っ越しを決めたところ、良い物件が見つかり、念願の出店を決意した」と話す。
店舗面積は約9坪。旧美容室の中古物件を「ロンドンの片田舎にあるケーキ屋」をイメージして全面改装した。
店頭では親しみやすい定番のケーキを中心にラインアップするほか、手先の器用さを生かして「オーダーケーキ」の注文も受け付け、立体ケーキやイラストケーキなどの要望に応える。
ショーケースには、薄焼きのタルト生地で作る「チーズタルト」(1,200円)や、季節の果物を乗せる「フルーツBOXケーキ」(980円)、カスタードクリームとリンゴを使った「シブスト」(330円)、濃厚なチョコレートを上掛けした「チョコレート」(380円)など常時約20種類の生ケーキをそろえ、焼き菓子は約15種類用意する。中心価格帯は370円。客単価は1,200円。
三次さんは「無事にオープンでき、工事から店づくりまでアドバイスしてくれた友人や知人に感謝でいっぱい。人に支えられていることを改めて実感した。不安はあったが口コミのおかげで想定以上の来店がある」と話す。
「特別な日だけでなく、毎日立ち寄りたくなる店にしたい。シュークリーム1個からでも気軽に来店いただければ。地元の人に長く愛される店を作っていきたい」とも。
営業時間は10時~20時。木曜定休(祝日の場合は営業)。