山口市中心商店街に11月17日、「やまぐち創業応援スペース mirai(ミライ)365」(山口市米屋町、TEL 083-902-1365)がオープンした。
同施設は、創業予定者や創業間もない事業者が「チャレンジモール」「シェアオフィス」「コワーキングスペース」として利用できるビジネス・インキュベーション施設。
山口県が新規事業として整備し、県や民間企業が出資して昨年設立した「女性創業応援やまぐち」が運営する。山口商工会議所が相談窓口を常設し、専門家による無料の個別相談などの支援を行う。
施設面積は145坪。元ゲームセンターの空き店舗を改装。1階は「チャレンジモール」として4店舗が出店でき、現在はカフェ「sou cafe」とリフレクソロジー「ぽっかぽか」、占い「えれ」が営業しているほか、委託販売の雑貨を展示。多目的スペースや一時利用可能なコワーキングスペースも設ける。
2階はシェアオフィスとして大小の個室ブースとフリーデスクを備える。現在は、ライター業やIT系、広告代理業を手掛ける地元出身者が拠点を置いているという。利用者は30~40代の男女が中心で、都市圏からUターンし開業準備をしている若者も目立つという。
オープンからこれまでの様子について、杉山敏美社長は「商店街内にあることから、一般の方にもふらりと立ち寄っていただいている。にぎわいを見せており、良いスタートが切れた」と話す。
山口・大歳で自宅サロン「~リフレクソロジーで癒やしの空間~ぽっかぽか」を開く飛田明美さんは、周知と集客の一環として同施設に出店。「『人が集う場所』というところにわくわく感と魅力を感じた。ミライでのリピーターもあり、少しずつ広がりを実感できている。新規顧客の開拓につなげていきたい」と意気込む。
杉山社長は「ここでの実践を経て、商店街内への出店など、周辺を活性化するような支援もしていきたい。志を持った人が集まり、全国での創業支援施設としてのモデルの一つにもしていければ。今後は大学などともコラボしながら、裾野を広げていきたい」と話す。
営業時間は10時~20時(チャレンジモールは18時まで)。