JR厚狭駅在来線口前に1月7日、ビジネスホテル「エクストールイン山陽小野田厚狭駅前」(山陽小野田市厚狭1、TEL 0836-43-7555)がオープンした。
建物は9階建て。全室禁煙でシングルルーム110室、ツインルーム5室を備え、5階と8階に喫煙ブースを設ける。1階には大浴場を完備し、男性は露天風呂とサウナも利用できる。
経営は川六(香川県高松市)。1877(明治10)年創業の川六旅館を2002年に改装し、ビジネスホテル「ホテル川六エルステージ高松」へ業態変換。以来、熊本市に2棟、愛媛県西条市に1棟のビジネスホテルを展開し、同ホテルは5棟目となる。
四国と熊本間で新規出店を考えていたという同社。厚狭地区周辺には工場が点在し、潜在需要が見込まれる上に競合が少ないことや、平面駐車場を広く設けられることなどからホテルを新設しての出店を決めた。
出張者の利用が7割を超えることを見込み、開放的な1階ロビーでも仕事ができるよう、無料で使えるコンセントを用意。マッサージ機やコミックをそろえた「リラックスルーム」も設け、長期滞在でも快適に過ごせる環境を整える。
同ホテルの山口郁生支配人は「約1年の工事期間で地域の人と交流を深めてきた。これから食事や物販など、新しい需要が街に生まれるはず。地域とのつながりを大切にし、イベントなどにも参加して共存していければ」とほほ笑む。
同社の宝田圭一社長は「旅館業に始まった弊社には、おもてなしのDNAが受け継がれている。利用客の声を元に日々改善を重ね、満足度の高いサービスでリピーターを獲得したい。本州初の出店を機に、新エリアへの情報拡散にも期待している」と話し、3年で客室稼働率80%を目指す。