ロボットを活用した歩行トレーニング施設「やまぐちロボサポートセンター」(山口市小郡黄金町、TEL 083-902-2220)で1月31日、専門学校YICリハビリテーション大学校の学生に向けた体験見学会が行われた。
同施設はYIC学院など県内10社が共同出資し、新山口駅前のYICスタジオビル内に設立。同校と連携した見学会は今回が初めてで、学生が最新のロボット技術を実体験して広い視野を養うことを目的に実施。今後も連携した取り組みを行うという。
当日は同校理学療法学科1年生から希望者15人が参加。同施設に勤める理学療法士から説明を受けながら、施設内にある6種類8機のトレーニングマシンやロボットを見学・体験した。
特に学生の注目を集めたのは、ロボットスーツ「HAL(福祉用)」。HALは体を動かす時に脳から筋肉へ送られる電気信号をセンサーで読み取り、装着者の動作をアシストするロボット。
HALのセンサーを腕に付け、動きを体験した引藤絵里奈さん(18)は「学校でALS(筋萎縮性側索硬化症)について学び、治療に役立つHALに興味があった。目に見えない信号で思い通りに動くロボットに驚いた。新しい技術にもっと触れたい」と目を輝かせる。
同施設の山本喜代人社長は、理学療法士を目指す学生に向け「これからの時代に必要不可欠なロボットを活用しながら、相手の気持ちに寄り添うなど、人にしかできないことが大切にできる人材になってほしい」と話した。「熱心な学生ばかりで心強い。これからが楽しみ」とも。