宇部・中央に2月22日、鮮魚店から独立した店主が居酒屋「中村屋」(宇部市中央町1、TEL 0836-38-8838)をオープンした。
これまでの12年間、市内「繁光鮮魚店」(新天町)に勤めた中村信治さんが独立し、妻の依子さんと開業した同店。「山口の肴(さかな)」をコンセプトに、その日に仕入れた旬の魚をメインに提供する。
場所は焼き鳥店「一力」跡。席数はカウンター8席、テーブル席14席。40代のビジネスマンや出張客をターゲットに、アットホームな雰囲気で営業する。「これまでは縁の下の力持ちとして勤めてきたが、魚の魅力は誰よりもよく知っている。これまでの経験を生かし、魚のおいしさや魅力を自分で伝えたいと独立を決意した」と中村さん。
「山口県らしさが感じられるメニュー」として、通年で「トラフグ刺し」(1,000円)やクジラ料理を用意。固定メニューは設けず、日替わりで刺し身や焼き物、煮物や唐揚げなどシンプルに調理して提供。「3月ごろからはタイやシマアジ、ミズダコ、ブリ、サバなどが入る」という。鮮魚は、古巣の鮮魚店から仕入れる。
そのほか、和牛や県産の野菜を使ったメニューも用意。ドリンクは、生ビール(500円)や県産の日本酒(550円~)、ハイボール(400円~)など約50種類。客単価は4,000円を見込む。
中村さんは「僕自身がおしゃべりなので、一人でふらっと立ち寄った方でも、客同士の会話や輪が広がるような場所にしていきたい。僕が周りの縁に支えられているように、人と人の縁を大切にする店にしていきたい」と笑顔を見せる。
営業時間は16時30分~23時30分。日曜・祝日定休。