ヨーロッパと日本の精鋭サウンドアーティスト4組によるライブパフォーマンス「サウンドLIVE&シンポジウム/ATAK NIGHT3 『anti fourier/instability(アンチフーリエ・インスタビリティー)』」が2月17日、山口情報芸術センター(山口市中園町、TEL 083-901-2222)で行われる。
出演メンバーは、テクノ以降90年代の電子音響に新しい領域を切り開いたフィンランドのミニマル音響デュオ、PAN SONIC(パン・ソニック)、ヨーロッパでのサウンドアートの発展に貢献するオランダ「GOEM(ゴーム)」の中心メンバー、フランス・デ・ワードさん、空間デザイナーやウェブデザイナー、プログラマーらで構成された音楽を中心としたレーベル「ATAK」を設立した音楽家兼作曲家の渋谷慶一郎さん、サウンドアーティストのevala(江原寛人)さん。
渋谷さんは、昨年8月にも同センターで三次元立体音響を駆使したサウンドインスタレーション「filmachine(フィルマシン)」を発表。evalaさんもサウンドプログラマーとして参加している。その時の音源をもとに、世界初の音の縦移動も含む三次元立体音響を体験できるヘッドフォン専用CD「ATAK010 filmachine phonics Keiichiro Shibuya」を2月14日にリリースしたばかり。
同センターの小滝さんは「サウンドライブは10代後半~30代の参加が多いが、限定せずにいろいろな人に聴いてもらえれば。新しいジャンルの音楽なので、コンピューターを使ったサウンドに興味がある人はぜひ来てほしい」と話している。19時開演で、オールスタンディング。料金は一般=2,500円、エニー会員=2,000円。当日券有り。
ライブ前にはシンポジウム「anti fourier/instability」も開催。東京大学の池上高志助教授を迎え、出演アーティストとサウンドアートの可能性を討議する。どのようにして複雑なプログラミングを制作しているのかなど、サウンドファンには興味深い話も披露されるという。開催時間は16時~17時30分。入場無料。シンポジウムのみの参加もできる。
「ATAK NIGHT3ツアー」は、山口公演を皮切りに京都、東京を巡回する。
ATAK web site山口情報芸術センター(©マルニ)