「第27回UBEビエンナーレ」(現代日本彫刻展)が10月1日、UBEビエンナーレ彫刻の丘(宇部ときわ公園内)で始まった。
1961(昭和36)年に始まった同展は、国内で最も古い歴史を持つ野外彫刻国際コンクール。昨秋に行われた模型審査では、世界29カ国から応募された作品277点の内、40点が入選。18点が「実物制作指定作品」として選出された。
9月30日に行われた選考委員会で10作品の入賞が決まり、大賞(宇部市賞)にはキム・キョンミンさんの作品「リメンバー宇部」が選ばれた。
キムさんは2004年に同展の鑑賞を目的に初めて宇部を訪れたという。「宇部の景色を思いながら制作した。形のない思い出と水をリンクさせた作品。宇部市民にも、宇部を訪れる人にも鑑賞してもらいたい」と話し、大賞受賞を受けて、「言葉にできないくらいうれしい」と笑顔を見せた。
久保田后子宇部市長は「UBEビエンナーレは専門性・芸術性の高さに加え、市民がアートを身近に感じながら遊び、くつろぐことができる空間の多様性が魅力。夜間のライトアップも行うので、日中とはまた違った表情を見せる彫刻を楽しんでもらえれば」と呼び掛ける。
11月26日までの会期中、同園内でライブラリートークやワークショップ、鑑賞ツアーなどの関連イベントを実施。詳細はホームページで確認できる。彫刻のライトアップ実施時間は18時~22時。11月5日まで。