宇部文化服装学院(宇部市岬町3)で10月24日、相生町に設置されている野外彫刻「ロンド」に着せるサンタクロースの衣装作りが行われた。
同校が1997年から毎年行っている同取り組みは今年で20回目。「宇部未来会議・サンタクロスロード実行委員会」の依頼を受け、自由科に所属する生徒のうちから希望者を募って毎年製作している。
東京の服飾・デザイン専門学校 「文化服装学院」(渋谷区)の連鎖校として1946(昭和21年)、宇部・小串通りに創立した同校は、1987(昭和62)年に現在の岬町に移転。教師を目指す「師範科」と、個別の目標に沿った指導を行う「自由科」に、現在18歳~84歳の男女約60人が学んでいる。生涯学習に対応した「編み物教室」や「さをり織り教室」なども行っている。
この日は、自由科の生徒9人がサンタの衣装作り作業に参加した。生徒の一人、金村典子さんは「宇部市民におなじみの『ロンド』のサンタクロース衣装を自分の手で作るという経験ができ、ものづくりの大変さを身をもって感じることができた」と話す。
米田ハル学院長は「ポーズをとっている彫刻に着せる服を作るには、立体裁断などの技術も必要。毎年、参加者みんなで楽しみながら作業をしている。猫の彫刻をトナカイに見立てるアイデアも生徒からの発案」と笑顔を見せる。
製作した衣装は、11月14日に「ロンド」への着せ付けを行う。同25日からはイルミネーション点灯を行う予定。