宇部・厚南に昨年12月21日、地域で親しまれた味を引き継いだカレー店「キッチンapron(エプロン)」(宇部市際波、TEL 080-9792-3377)がオープンした。
1985(昭和60)年に創業して2016年夏に閉店したカレー店「サンハウス」に10年間勤めた河村正美さんが出店。河村さんはサンハウスの常連客から「なじみの店員」として親しまれ、「味を引き継いでほしい」という要望に応えて開業を決めた。
場所は、宇部西リハビリテーション病院程近くのカフェ「くるみ」跡。席数はテーブル26席。店内の奥まったスペースを「喫煙席」(8席)として活用する。
同地域出身の河村さんは開業に向けてサンハウスの店主だった山田隆さんから、30年以上作り続けた「こってりと濃厚な欧風カレー」の作り方を教わった。「個人的にもサンハウスのカレーは残していきたい味。やらない理由がなかった」と話す。
昨年11月から店の前を往来する人に見えるように「サンハウスカレー復活」の張り紙で告知し、満を持してオープン。客層は幅広く、若年層のカップルや子ども連れ、60代のグループなどが来店。サンハウスの常連だった客も訪れ、「なじみあるカレーの復活」を喜んでいるという。
メニューは、「カレーライス」(600円)をはじめ、目玉焼きやチーズ、豚カツ、ホウレンソウなど、トッピングを変えた14種類のカレーを用意するほか、「ハンバーグランチ」や「エビフライランチ」(以上900円)などのランチセット、「サラダうどん」(600円)、「オムライス」(800円)などを提供。テークアウトにも対応する。
ドリンクは、「ホットコーヒー」や「ホットティー」(以上400円)など約20種類。河村さんの長女・智奈里さんが東京のカフェに務めた経験を生かして考案した「ミルクチョコレートジュース」(500円)や「生チョコバナナジュース」(550円)なども用意する。
河村さんは「小麦粉を4時間、タマネギを1時間炒める工程があって作るのは大変だが、休みがいらないと思えるほど楽しく充実している。これからも『あの味が食べたい』と親しんでもらえるよう、毎日丁寧に営業していきたい」と意気込む。
営業時間は11時~15時。