山口・小郡下郷のJR新山口駅で3月22日、「SLやまぐち号」の出発式が行われ、新山口駅から津和野駅を走る「SLやまぐち号」の2008年の運行がスタートした。
出発式では、山口線SL運行対策協議会の樫部裕人会長によるあいさつ、機関士・車掌への花束贈呈、山口市の吉田正治副市長らによるテープカットなどが行われ、ブラスバンド演奏がSLの出発を盛り上げた。4カ月ぶりとなる「SLやまぐち号」の姿をカメラに収めようと多くの鉄道ファンも訪れ、新山口駅1番ホームは乗客や見学者で混雑した。「SLやまぐち号」は10時36分に大きな汽笛を鳴らし、津和野駅に向けて出発した。
山口市から生後4カ月になる子どもを連れて家族3人でSLを見に来たという男性は「出発式は初めて来たが興奮した。子どもが大きくなったら一緒に乗りたい」と話し、大阪から家族4人で旅行中という男性は「SLに乗りたかったが満席だったので、見に来た。SLがかっこよくて、とても楽しかった」と話していた。
「SLやまぐち号」は、「貴婦人」の愛称で親しまれるC571号機で、新山口駅から津和野駅まで62.9キロを約2時間かけて走る。3月22日~11月24日の土曜・日曜・祝日、ゴールデンウィーク、夏休みを中心に延べ105日間運行され、7月~9月の「山口デスティネーションキャンペーン」期間中はC56号機で客車2両をけん引する臨時列車「SLやまぐちDC号」も24日間運転される。
SLやまぐち号の歴史を振り返る「貴婦人C571製造70周年展」(山口経済新聞)「SL弁当」掛け紙デザイン募集-C571製造70周年記念で(山口経済新聞)SLやまぐち号(©マルニ)