宇部の仏壇・仏具専門店「宇部兵間仏閣堂」(宇部市中野開作、TEL 0836-41-6269)が現在、仏壇に超小型カメラと火災報知器を取り付ける独自サービス「見守り仏壇」を提供している。
1943(昭和18)年に創業し、山口県内や福岡などで5店舗を展開する同社。顧客のニーズに応え、競合他社との差別化を図る取り組みとして、今年1月から同サービスを提供。新規購入した仏壇への取り付けは無料で行う。
兵間大作社長は「仏壇ではろうそくや線香を使うので、常に火災の危険性がある。外出時の消し忘れの確認や、遠方に一人で暮らす高齢の親の様子を確認できれば安心だと思う。香典の盗難防止にもなる」と必要性を感じ、仏壇の見た目を変えないように超小型機器を用いて実現した。
超小型カメラは、正面からは見えない位置に設置し、ろうそくなどが映るように角度を調整する。使用にはWi-Fiが必要で、スマートフォンアプリで音声付きのライブ映像が確認できるほか、SDカードへの録画も可能。火災報知器は、熱を感知する「熱式(定温式)」を取り付ける。
兵間社長は「Wi-Fiがない家庭もあるため、現在はどちらかといえば火災報知器への反応がいい。特に仏壇を購入した方のご家族が離れた場所に住んでいる場合に喜ばれている」と話す。
「ろうそくの火の消し忘れは、若い人にも起こり得ると私自身が経験した。便利な機器と組み合わせたお手軽なサービスで安心を手に入れてもらいたい」とも。
営業時間は9時~18時。木曜定休。