宇部・厚南の住宅街の一角に4月28日、食事処「四季の家 はな」(宇部市際波、TEL 090-3177-6768)がオープンした。
1日1組限定(1人から予約可能)の完全予約制で営業する同店。空き家を改装した約33坪の店内に、庭の景色を楽しめる和室と洋室の個室2部屋を用意。店外には暖かくなった時期に開放するテラス席も設ける。
同店を切り盛りするのは、広島出身で広島市内の飲食店などで料理長を務めてきた料理人歴約40年の西本達司さんと妻の奈穂美さん。6年ほど前から構想を練り、昨年秋に奈穂美さんの地元である宇部に移住した。
達司さんは「自身の事情やコロナ禍もあったため出店を遅らせていたが、少人数の完全予約制での出店に踏み切った。密になることもなく安心して時間を気にせず楽しんでいただけると思う」と話す。
提供するのは、季節感を取り入れた料理。地元産の野菜や近海の新鮮な地魚など山口県産食材を主に使い、既製品は使わずに一から手作りすることにこだわる。魚料理や肉料理をメインに、ご飯、汁物などが付けたメニューを野菜料理約7種類を乗せたプレートと合わせて日替わりで提供し、デザートとドリンクが付くセットメニューも用意する(1,800円)。
奈穂美さんは「主人の料理を皆さんに食べていただきたいとずっと思っていた。夫婦の夢がかなって本当にうれしい。フォローしながら夫婦でのんびりやっていけたら」と話す。
達司さんは「おいしい魚が多く、自然豊かなこの町で店を開きたいと思った。庭は春には桜が咲く。四季を感じられる心地いい空間で、ゆっくりと食事を楽しんでいただければ。コロナが終息に向かえば、人数を限定せずにいつでも気軽に利用できる店にしたい。出店に当たってたくさんの方に力を貸していだいた。おいしい料理で恩返ししていきたい」と話す。
営業時間は11時~17時。水曜・木曜・金曜定休。