山口市湯田温泉地区の飲食店で7月19日、山口県内の日本酒を味わうイベント「ぶちえ~!ゆだグル10(テン)」が始まった。主催は湯田温泉料飲社交組合。
同イベントは、湯田温泉の宿泊客の増加や、山口の日本酒を県内外に広めることを目的に2014(平成26)年に始まり、今回が8回目。これまでは一日限定で実施していたが、今回は「分散来店でゆったりと楽しんでもらいたい」と、2週間の期間を設けて行う。
参加する飲食店は、居酒屋や日本料理店など10店舗。酒蔵は、山口市内のほか、宇部、萩、周南など県内10社。参加店ごとに一つの酒蔵を組み合わせ、それぞれ自慢の料理と日本酒3種(合計180ミリリットル)を提供する。
参加飲食店と酒蔵が提供する銘柄は、「旬彩 まさらっぷ」=「原田」(はつもみぢ)、「だんだん茶屋」=「山頭火」(金光酒造)、「山口おでん 燈」=「山猿」(永山酒造)、「Le.Matsu.」=「阿武の鶴」(阿武の鶴酒造)、「酒と肴と蕎麦 咲乃華」=「東洋美人」(澄川酒造場)、「海鮮長州」=「貴」(永山本家酒造場)、「炭火焼居酒屋 あかつき」=「雁木」(八百新酒造)、「狐の足あと」=「長門峡」(岡崎酒造場)、「はるさあ」=「長陽福娘」(岩崎酒造)、「晩酌処 沖」=「獺祭」(旭酒造)。
期間中、各店に一日限定で酒蔵の杜氏や蔵人が滞在し、参加者と交流しながら酒を振る舞う。3店を「はしご」できるチケットは5,000円。チケットは、観光回遊拠点施設「狐の足あと」や参加飲食店、協力酒販店で販売する。
湯田温泉酒まつり実行委員会の山本和郎さんは「リピーターが7割に増え、『この時期がやってきた』と思ってもらえるイベントになってきた。山口の地酒ファンが増え、根付いてきたと感じる。ちょっとしたお祭りのように楽しい時間を過ごしてもらえたら。このイベントで、つながりを結ぶきっかけになればうれしい。湯田温泉や飲食店、酒蔵を盛り上げていければ」と話す。
提供時間は18時~21時(「晩酌処 沖」のみ20時~23時)。今月31日まで。店休日は各店によって異なる。